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高松市の空き家相続は要注意?固定資産税の特例と税負担を軽減するポイント

不動産コラム

川田 直紀

筆者 川田 直紀

不動産キャリア2年

高松市で不動産の仕事をしています。祖父の代から続く会社を受け継ぎ、売却や相続、土地の相談などを一貫して対応しています。誠実さとスピードを大切にしながら、お客様の不安や疑問に丁寧に向き合うことを心がけています。地元の暮らしに役立つ不動産情報をわかりやすくお届けします。

相続で高松市の空き家や土地を引き継いだものの、そのまま放置していないでしょうか。
固定資産税の負担は毎年発生し、管理費や草木の手入れなどのコストも少しずつ家計を圧迫していきます。
さらに、空き家の状態が悪化すると、住宅用地特例が外れて固定資産税が一気に増える可能性もあり、特定空き家や管理不全空き家に指定されるリスクも無視できません。
一方で、相続した空き家を売却する場合には、3,000万円特別控除などの税金の特例を活用できるケースもあります。
この記事では、高松市で相続した空き家と固定資産税の基礎から、特例のポイント、具体的な対策までを順番に整理しながら、今取るべき一歩を一緒に考えていきます。

高松市で相続した空き家と固定資産税の基礎

まず、固定資産税は毎年1月1日時点の所有者に課税される市税で、土地と家屋に対して評価額の1.4%を基本として計算されます。
相続により名義が変わる場合、地方税法上はその年の1月1日に所有者として登録されている人が納税義務者となるため、名義変更の有無にかかわらず、固定資産課税台帳に登録された相続人等が納税を求められます。
また、高松市では全国と同様に、評価替えや税額の見直しは地方税法に基づいて行われ、空き家であっても原則として固定資産税の課税対象となります。
このため、相続により空き家を取得した場合には、誰が納税を担うのかを早めに家族間で確認し、支払方法も含めて整理しておくことが重要です。

相続した建物が空き家であっても、土地と家屋に対する固定資産税は毎年発生し、都市計画区域内であれば都市計画税が加わることもあります。
香川県の空き家対策の資料でも、空き家であっても毎年土地と建物に固定資産税がかかることが指摘されており、さらに相続税や将来売却する際の譲渡所得課税も別に生じる可能性があります。
加えて、雨漏り対策や雑草の除去、定期的な見回りなどの管理費用、老朽化が進めば修繕費用も必要となるため、税金以外の維持コストも無視できません。
このように、利用していない空き家であっても、税金と管理費を合わせると毎年一定の支出が続くことになるため、早い段階で負担の全体像を把握しておくことが大切です。

次に、住宅が建っている土地には「住宅用地」に対する固定資産税の軽減措置があり、一定の面積まで課税標準額を大きく引き下げる特例が適用されます。
この住宅用地特例は、居住の実態がある住宅だけでなく、相続により空き家となった場合でも、建物が存続し一定の条件を満たしていれば原則として継続して適用されます。
一方で、老朽化などを理由に建物を取り壊して更地にすると、この特例の対象外となるため、土地の固定資産税の負担が大きく増える可能性があります。
そのため、高松市で相続した空き家の取り壊しや土地の使い方を検討する際には、住宅用地特例の適用状況や、建物の有無による税額の変化を事前に確認しておくことが重要です。

項目 内容 相続時の注意点
納税義務者 毎年1月1日の所有者 相続人間で負担者確認
空き家の税負担 固定資産税と管理費 年間支出の全体把握
住宅用地特例 住宅用地の課税軽減 除却前後の税額比較

特定空き家・管理不全空き家に指定される流れとリスク

空家等対策の推進に関する特別措置法では、長期間放置され、倒壊や衛生面で周囲に悪影響を及ぼすおそれがある建物を「特定空家等」と定めています。
また、法改正により、今後そのまま放置すると特定空家等になるおそれがある段階の建物を「管理不全空家等」として位置付け、予防的に是正を促す仕組みが設けられました。
高松市でも、この法律に基づき空き家の実態調査を行い、危険性や管理状況を確認したうえで、所有者への助言・指導・勧告などを段階的に実施することとしています。
このように、老朽化や管理不足が続くと、法律上の評価が一段ずつ重くなっていく点を理解しておくことが大切です。

特定空家等や管理不全空家等に該当するかどうかは、建物の傾きや屋根・外壁の破損、ゴミの放置、草木の繁茂など、複数の観点から総合的に判断されます。
香川県では、空家法に基づく判断基準を整理した資料を公表し、倒壊等の危険性、防災上・衛生上の支障、景観悪化などの程度を細かくチェックする仕組みを示しています。
高松市も、こうした基準やガイドラインを踏まえ、現地調査の結果をもとに、必要に応じて空き家等対策協議会で専門的な意見を聴きながら、管理不全空家等や特定空家等として扱うかどうかを検討します。
所有者にとっては、日常的な点検や清掃を怠ると、知らないうちに評価が厳しくなっていく可能性があることに注意が必要です。

管理不全空家等や特定空家等と判断されると、高松市からまず助言や指導が行われ、それでも改善が見られない場合には、法に基づく「勧告」や「命令」に進むことがあります。
高松市は、空き家の適切な管理が行われない結果として管理不全空家等や特定空家等となり、勧告を受けると、その土地に対する固定資産税の住宅用地特例が受けられなくなる場合があると説明しており、税負担の増加が現実的なリスクとなります。
さらに、命令にも従わない場合には、行政代執行により解体などの措置が取られ、その費用が所有者に請求される可能性もあります。
このように、相続した空き家を放置すると、税金だけでなく、近隣との関係や将来の費用負担にも大きな影響が及ぶ点を踏まえ、早めに対応方針を考えることが重要です。

区分 主な状態 所有者の主なリスク
管理不全空家等 適切管理欠如の空き家 是正指導・税優遇喪失の可能性
特定空家等 倒壊等危険性高い空き家 住宅用地特例解除・行政代執行
適切管理の空き家 定期点検と清掃の継続 税優遇維持・近隣トラブル抑制

相続空き家に使える税金の特例と期限の注意点

相続した空き家を売却する場合、一定の要件を満たせば譲渡所得から最高3,000万円を差し引ける特例が用意されています。
この特例は、被相続人が生前に居住していた家屋とその敷地を対象とし、相続人が相続により取得した後に売却することが前提です。
また、家屋の築年数や耐震基準への適合状況、相続人が複数いる場合の持分など、細かな条件も定められています。
まずは、自分が相続した空き家が制度の対象となるかどうかを、国税庁の解説や関係資料で確認することが大切です。

この特例を受けるためには、譲渡の時期に明確な期限が設けられている点に注意が必要です。
相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売却契約を行うことが要件とされており、これを過ぎると原則として特例は利用できません。
さらに、相続した家屋を取り壊して土地のみを売却する場合や、耐震改修を行って売却する場合には、その工事の完了時期も確認しておく必要があります。
高松市内の物件については、「被相続人居住用家屋等確認書」の交付を受けることが必要とされており、申請書類を市の担当窓口に提出して発行を受けます。

一方で、この特例はすべての相続空き家に自動的に適用されるものではなく、要件を満たさない場合には利用できません。
例えば、相続後に長期間放置して「特定空家等」と判断されるような状態になった場合や、相続人が自ら居住用として使ったり、事業や賃貸の用に供したりした家屋は対象外とされています。
また、耐震改修を行う場合でも、一定の耐震基準に適合しない工事であったり、必要な証明書類を整えていなかったりすると、特例の適用が認められないおそれがあります。
相続した空き家をどのように管理し、いつ売却するかを考える際には、これら「特例が使えない代表的なケース」を早めに把握しておくことが重要です。

項目 主な内容 注意点
3,000万円特別控除 相続空き家売却時の譲渡所得控除 相続人や家屋の要件確認
適用期限 相続開始後3年経過年末までの譲渡 売却時期と工事完了時期の管理
特例対象外となる例 特定空家等や賃貸利用など 状態悪化や用途変更に要注意

高松市で相続した空き家・土地を守る具体的な対策

相続で空き家や土地を引き継いだ場合は、できるだけ早い段階で現状を整理しておくことが大切です。
まず、法務局の登記事項証明書などで名義が被相続人のままになっていないかを確認し、相続登記の要否を把握します。
あわせて、固定資産税の課税明細書などから評価額と税額を確認し、建物の老朽化の程度や利用状況も見ておきます。
そのうえで、将来住む予定があるのか、売却や解体を検討するのかといった大まかな方針を家族間で共有しておくと、その後の判断がスムーズになります。

相続した空き家や土地の扱いを検討する際は、税負担と管理の手間を踏まえて複数の選択肢を比較することが重要です。
居住や賃貸などで活用する場合は、固定資産税の住宅用地特例や高松市のわがまち特例の適用状況を確認し、将来の修繕費も見込む必要があります。
利用予定がなく老朽化が進む場合には、売却や解体を検討することで、特定空家等に該当するおそれや税負担増のリスクを抑えられる場合があります。
また、土地のみを相続したものの利用見込みがない場合には、一定の要件の下で相続土地国庫帰属制度により国に引き取ってもらう方法もあり、制度の要件や費用を事前に確認しておくことが大切です。

相続した空き家や土地の対応で迷ったときは、高松市や香川県が設けている公的な相談窓口や情報提供サイトを積極的に活用することをおすすめします。
高松市では、空き家に関する相談員制度が設けられており、空き家の管理や売却・賃貸、解体の検討などについて助言を受けることができます。
また、香川県の空き家対策ポータルサイトでは、空き家の管理や利活用のポイント、税金との関係などが整理されており、基礎的な情報をまとめて確認できます。
こうした公的な情報を踏まえつつ、個別の状況に応じた判断が必要な場合には、税務や法律の専門家への相談も検討しながら、無理のない形で空き家や土地を守ることが大切です。

相続後すぐ確認したい事項 主な選択肢の方向性 公的情報・相談の活用例
名義と相続登記の状況確認 居住・賃貸などで利活用 高松市空き家相談員への相談
固定資産税評価額と税額把握 売却や解体で負担軽減 香川県空き家対策ポータル参照
老朽化や利用予定の有無整理 国庫帰属制度などの検討 国の制度解説ページの確認

まとめ

相続した空き家や土地は、そのまま放置すると固定資産税や管理費などの負担が増え、特例も使えなくなるおそれがあります。
一方で、早めに現状を整理し、使える特例や期限を正しく押さえれば、税負担を抑えながら売却や活用を進めることも可能です。
「何から手を付ければいいか分からない」という段階でもかまいません。
当社では、相続直後の名義や税金の確認から、活用・売却の検討、関係機関との手続きまで、状況に合わせて丁寧にサポートしています。
空き家や土地のことでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

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