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高松市中心部の再開発は今どう進む?常磐街の商業ポテンシャルと出店チャンスを解説

不動産コラム

川田 直紀

筆者 川田 直紀

不動産キャリア2年

高松市で不動産の仕事をしています。祖父の代から続く会社を受け継ぎ、売却や相続、土地の相談などを一貫して対応しています。誠実さとスピードを大切にしながら、お客様の不安や疑問に丁寧に向き合うことを心がけています。地元の暮らしに役立つ不動産情報をわかりやすくお届けします。

高松市で店舗出店や新たな事業展開を検討している方にとって、中心部の再開発動向を正しくつかむことは、とても重要な判断材料になります。
なかでも常磐街を含む中央商店街南部エリアは、歩行者の回遊や暮らしに根差した商業ポテンシャルが高いエリアとして、近年あらためて注目されています。
一方で、空き店舗率や人流の変化など、数字だけでは見えにくい課題も存在します。
そこで本記事では、高松市中心部の再開発の方向性やプロムナード化ビジョンを踏まえながら、常磐街周辺での出店機会や、エリア選定のポイントを分かりやすく整理していきます。
具体的な立地検討の前に、まずは全体像を押さえておきましょう。

高松市中心部再開発の全体像と将来像

高松市の中心市街地は、四国における行政・経済・文化の集積拠点として位置付けられており、広域交流を担う中枢拠点としての役割が明確に示されています。
都市計画においては、港湾と鉄道駅周辺から幹線道路沿いに行政・業務・商業機能を集約し、周辺地域との結節点としての機能強化が図られています。
また、中心市街地活性化の取組を通じて、歩いて暮らせるコンパクトな都市構造への転換が重要な方針とされています。
こうした都市戦略のもとで、高松市中心部の再開発は、広域から人と投資を呼び込む基盤整備として位置付けられている点が特徴です。

第4期高松市中心市街地活性化基本計画は、第3期計画の期間終了を受けて策定され、国の認定を受けた新たな指針です。
この計画では、居住・商業・業務・交流の各機能を中心部に集約しつつ、公共交通や歩行環境の改善と一体で活性化を進める方向性が示されています。
特に、空き店舗や老朽建物などの課題に対して、民間投資を誘発する再開発事業やエリアマネジメントの推進が重視されています。
この結果として、中長期的には来街者数や居住人口の維持・拡大を図り、持続的に成長する中心市街地の形成が目標とされています。

高松市中心部では、港湾エリアから幹線道路沿いを経て、商業集積の高いエリアや鉄道ターミナルに至る軸上に、広域都市機能が連続的に配置されています。
この軸は、鉄道や路線バスといった公共交通の結節点と商店街・オフィス街を結び付けており、通勤・通学と買物・観光が重なり合う多様な人流が生じていることが特徴です。
また、港や駅で開催されるイベントや観光客の動きが、商店街方面へ波及する構造になっているため、回遊性を高める歩行者ネットワークの整備が重視されています。
このように、サンポート高松エリアから幹線道路沿いを経由し、商業集積エリアや鉄道ターミナルに至る一帯は、高次都市機能と人流が集約する広域拠点として再編が進められています。

項目 現在の特徴 将来像
四国の中枢拠点性 行政・業務機能集積 広域交流拠点の一層強化
中心市街地の都市構造 港・駅から幹線軸に集約 歩行者中心のコンパクト構造
人流と回遊性 通勤通学と商業利用混在 イベント連動による回遊拡大

常磐街・中央商店街南部エリアの現状と課題

常磐町、南新町、田町の各商店街は、高松中央商店街の南側に連続して位置し、駅前エリアと住宅地をつなぐ生活動線上にあります。
いずれも全蓋式アーケードを備え、買物環境としての快適性が高い一方で、日常利用の比重が大きい街の性格を持っています。
第3期および第4期の中心市街地活性化基本計画では、南部3町を「街なか居住と日常型商店街の拠点」として位置付けています。
このため、広域からの集客だけでなく、周辺居住者の暮らしを支える役割が重視されています。

高松市と商工会議所が実施した店舗立地動向調査では、中央商店街全体の空き店舗率は2025年6月時点で約16%台とされています。
商店街別に見ると、常磐町は空き店舗率がおおむね20%台後半と最も高く、南新町や田町も10%台半ば前後で推移しており、南部エリアの空き店舗の多さが課題になっています。
一方で、南部3町では空き店舗の上層階を共同住宅として活用する計画が位置付けられており、居住人口の増加による商業需要の下支えが期待されています。
こうした状況から、空き店舗率の高さと生活密着型需要の伸びやすさという、相反する側面が併存していることが分かります。

高松市の説明では、丸亀町を中心とする北側エリアが広域からの集客と高次都市機能の核であるのに対し、常磐町を含む南部エリアはその波及効果を受ける生活利便機能の担い手と整理されています。
しかし、市長記者会見などでは、丸亀町方面から常磐町方面へ人を流入させることが引き続き課題とされており、南部への回遊をどう促すかが重要な論点となっています。
中心市街地活性化基本計画では、南部3町の住宅供給や生鮮市場の導入などを通じて、居住と日常買物を一体的に高める方向性が打ち出されています。
したがって、事業者にとっては、北部の集客力と南部の生活密着性との役割分担を理解したうえで、回遊性向上の取組を踏まえた出店戦略を検討することが求められます。

エリア 主な役割 商業ポテンシャルの特徴
常磐町商店街 生活利便と回遊終点 空き店舗多いが改善余地大
南新町商店街 日常買物と通勤動線 生活必需品需要と定期来街
田町商店街 居住者密着と文化拠点 居住人口増と長時間滞在

高松中心市街地の回遊性向上策と常磐街のビジネスチャンス

高松中心市街地では、香川県と高松市が連携し、歩行者優先の空間づくりを進める「高松中心市街地プロムナード化ビジョン」が取りまとめられています。
サンポート高松周辺から中心市街地全体へと、歩行空間を再編しながらにぎわいと回遊性を高めていく方針が示されており、人が安心して歩き、立ち寄りやすい環境の整備が進められています。
このような歩行者中心のまちづくりは、通過するだけの交通空間を、買い物や飲食、サービス利用の機会が生まれる商業空間へと転換していくことにつながります。
常磐町商店街を含む中央商店街南部も、その流れの中で新たな来街者を迎え入れる受け皿としての役割が高まることが期待されています。

プロムナード化ビジョンでは、人と環境にやさしく、過度に自動車に依存しない都市構造を目標に、歩行者空間の連続性や広場などの公共空間の活用が重視されています。
特に高松中心市街地では、滞在性と回遊性の向上が柱とされており、歩いて楽しめるルート整備やイベント開催を通じて、商店街内外の人の流れを増やす方針が打ち出されています。
これにより、従来は目的地まで直行していた来街者が、途中で立ち止まり、別の通りにも足を延ばす動きが生まれやすくなります。
常磐街周辺にとっては、公共空間と連動した催しや、歩行者の視線を引きつける店舗づくりを行うことで、回遊ルート上の魅力的な立ち寄り先として選ばれる余地が広がると言えます。

また、高松市の中心市街地活性化基本計画では、サンポート高松と瓦町駅を結ぶ軸上で、商業、業務、居住などの都市機能を集積させる方針が示されています。
この再開発の流れの中で、常磐町地区では、共同住宅や医療施設などの整備が進められており、街なか居住や子育て支援機能の強化が図られています。
周辺居住人口の増加や、日常的な通院・通勤による人の往来は、物販だけでなく、生活サービス、飲食、働く場としての小規模オフィスなど、多様な業種の需要を高める要因となります。
とくに、買い物や飲食とあわせて利用しやすいサービス業や、在宅勤務と街なかワークを組み合わせたい人向けのワークスペースなど、滞在時間の長さを意識した業種構成が、今後のビジネスチャンスとして重要になっていきます。

施策・動き 回遊性への影響 常磐街の機会
プロムナード化ビジョン推進 歩行者回遊ルートの拡大 通り沿い店舗の集客強化
公共空間やイベント活用 滞在時間と滞在密度の向上 イベント連動型出店の余地
常磐町地区の住宅・医療整備 日常的な人流の増加 生活密着型サービス需要

高松市で店舗出店・事業展開を成功させるエリア選定の視点

高松市中心部で立地を検討する際には、まず歩行者通行量や居住人口、公共交通の結節状況といった基礎的な指標を整理することが重要です。
高松市の中心市街地活性化基本計画では、中央商店街などにおける歩行者通行量や定住人口を継続的に把握し、目標値を設定してきました。
実際に初期の計画では、中央商店街の休日歩行者通行量や中心市街地の定住人口を指標として、にぎわいと街なか居住の拡大が図られています。
このような公式な指標を参考にしつつ、出店予定業種に合った時間帯の人通りや、日常的に利用する居住者の数を確認しておくと、立地判断の精度が高まります。

次に、高松市中心部の公共交通の利便性も、エリア選定の大きな判断材料になります。
高松市の中心市街地活性化基本計画や概要版では、まちなかループバスやレンタサイクル、駐輪場整備などにより、公共交通と自転車を組み合わせたアクセス性向上が位置付けられています。
これらの施策により、駅周辺と中央商店街、周辺住宅地との移動がしやすくなっていることは、来街者だけでなく通勤・通学者にとっても利点です。
候補エリアごとに、主要な公共交通結節点からの距離や、雨天時でも歩きやすい経路の有無を確認しておくことで、通年を通じた集客力を見極めやすくなります。

さらに、高松中心市街地プロムナード化ビジョンや第4期中心市街地活性化基本計画では、歩行者中心の回遊しやすい空間づくりと、街なか居住の一層の促進が示されています。
これにより、中心部では今後もマンション建設や居住人口の増加が見込まれ、生活利便性を重視した店舗やサービスへの需要が高まると考えられます。
そのため、エリア選定では現在の人通りだけでなく、将来の人口動向や回遊性向上策の実施予定も合わせて確認することが大切です。
計画資料や公表されている整備方針を整理し、短期と中長期の両方の視点から、事業展開に適した時期と場所を見極めていくことが求められます。

指標 確認内容 活用のポイント
歩行者通行量 曜日別・時間帯別の人通り 業種に合うピーク時間把握
居住人口 中心部の定住人口と増減 日常利用客の基盤把握
交通利便性 公共交通結節点との距離 通勤通学・観光客の取り込み
将来計画 回遊性向上策や再開発 中長期の需要変化の先取り

まとめ

高松市中心部の再開発は、四国の中枢拠点としての都市戦略と連動しながら、商業と居住が共存するエリアづくりを加速させています。
その中でも常磐街周辺は、生活密着型の強みと人の回遊ポテンシャルを併せ持つ、今後が楽しみなエリアです。
出店や事業展開では、人通りや居住人口、交通利便性、周辺施設との相性を丁寧に見極めることが重要です。
当社では、高松市中心部の最新動向や出店適地の比較なども含め、事業計画段階から具体的にサポートしています。
高松市での店舗出店・事業展開を検討されている方は、まずはお気軽にご相談ください。

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